1日の食事の回数は人によって異なりますが、一般的には1日3食という方が多いと思います。
最近では食の多様化もすすみ、色々な考え方もある為、芸能人でも「1日1食」が良いなんて事を話している事を聞いたことがあります。
カラダ作りの観点からは、それぞれの目標によりますので、一概に言えませんが、
「余分な肉をつけたくない」「1日を活動的にしたい」と考えたのならば、
【食事の回数は多い方が良い】に決まりです。
今回は食事の回数とカロリーの使われ方についてお伝えさせていただきます。
食事誘発性体熱産生
食事をすることによってカラダにはカロリーが入ります。
食事をすると、代謝が上がり、カラダに入ったカロリーの何割かは消費されています。
これが「食事誘発性体熱産生」です。
【食事をすること】
カロリーが入る+カロリーを消費する
矛盾している様にも思えますが、食事をするということは同時にカロリーを消費させてもいます。
エネルギー消費割合は食事の内容次第
食事をした事によるカロリー消費は食事の内容により、大幅に異なります。
その為、食事は単純にカロリーの高い低いで捉えるのはダメです。
【栄養素によるカロリー消費】
↓↓カロリーの何%が消費されるか↓↓
タンパク質=30%
脂質=4%
糖質=5%
混合食=10%
同じ食事でも、タンパク質の消費カロリーが圧倒的に高くなっています。
一方、糖質と脂質はそれ程カロリー消費が高くはありません。
その為、同じ食事でもタンパク質を中心とした食事をした方が、食事のカロリーが抑えられると言えます。
しかし、食事をする時に「ごはんだけ」「お肉だけ」食べる事も少ないと思いますので、通常の食事では「混合食」でカロリーの10%、タンパク質を多めにして10%以上を消費すると考えておいて下さい。
食事回数の理想
食べる事によりカロリー消費を期待するなら、食事の回数についても考える必要があります。
摂取カロリーが同じなら食事の回数が多い程、消費カロリーは高くなります。
食事をするとカラダの中で消化器官が働きカロリーが消費されます。
その為、複数回に分けて食事をするのに比べ、1回にまとめて食べてしまうと、消費の回数が少なくなるという事です。
例えば相撲取りの食事
相撲取りはカラダを効率よく大きくする為、1日の食事の回数は2回にする事が多い様です。
1回の食事の量を多くして、食事の回数を少なくすると、カラダは出来るだけ多く栄養をカラダ貯えようとします。
結果として大きなカラダがつくられるという事です。
こういった特別な場合は除き、食べた物(カロリー)を生活の中でカラダに貯えずに使っていくなら、食事の回数が多い方が良いのです。
食事回数が多いメリット
- 回数が多いとカロリー消費が多くなる
食事の都度カロリーを消費する事が出来る為、回数が多い方が有利です。
- 必要な栄養をとりやすくなる
少ない食事の回数で必要な栄養を充足させるのは無理があります。
例えばカラダをつくるのに必要なたんぱく質を1~2回の食事で満たす事は難しいですが、複数回分けての食事なら無理なくとりやすくなります。
- 1日元気でいられる
食事の都度カロリーが消費するという事は、エネルギーが使われるという事なので、1日活動的になります。
食事の回数、注意したい事
食事の回数を増やす際、間違えやすい事があります。
現在1日1食や2食の方が⇒3食に食事を増やそうとすると、全体の食事量が増えてしまうという問題があります。
こうなってしまうと「食事の回数を増やしてカロリーも増えた」になってしまいます。
あくまでも1日の食事量を変えずに食事の回数を増やすという事が重要です。
これは意識していても実際に食事の回数を増やすと、自然と食べる量も増えてしまいがちです。
食事の回数を増やすポイント
【自分の理想体重のカロリーを計算】
自分の理想体重( )kg×①25②30③35
殆どの方は②30でよいと思います。
①デスクワーク、あまり歩かない
②立ち仕事が多い、通勤通学でよく歩く
③力仕事が多い、通勤通学でよく歩く
【一日全体の食事の割合を決める】
一日のカロリー上限の範囲で食事のスケールを決めてゆきます。
全体のスケールを決める際、最も大きな比率がある炭水化物をとらえると、計算しやすいです。
・主食である炭水化物の量はPFCバランスの50~65%の間に設定する。
極端な炭水化物(糖質)制限はカラダに負担がかかるだけでなく、何より続かなくなる為、全体のカロリーの少なくとも50%を下限に設定しましょう。
【タンパク質を意識する】
食事から摂ったタンパク質のカロリー消費は30%と多い為、タンパク質を意識した食事を心がけましょう。
タンパク質は肉類などの動物性タンパク質、大豆などの植物性タンパク質だけでなく、家事や仕事で忙しい方、食が細い方にはプロテインを取り入れる事もおススメします。
最近のプロテインは味も美味しくなり、様々な種類がありますが、普段使いするなら、糖質、脂質が抑えられた物を選ぶと良いと思います。
【毎回しっかり食べる必要はない】
毎日忙しい中で、毎回しっかり食事をしようとすると大変ですが、例えば1日3回の食事の内、どこかをプロテインやフルーツスムージーにする等、簡単に栄養を摂れる物に置き換えても良いと思います。
まとめ
今回は食事の理想の回数についてお伝えさせていただきました。
「食事のカロリー消費」と「食事の回数」についてまとめると、以下の通りとなります。
人それぞれライフスタイルによって、食事をとる時間も惜しい中、食事の回数や内容について、考えながら食事をするのは難しいと思いますが、自分の現在の食事の状況を把握して、出来る所から改善してみる。
それを習慣化していくと、意外と簡単に続けられるという事もあります。
参考にしていただければ幸いです。
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